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宿題や読書感想文にAIを使っていい?学校の決まりの確かめ方と、家での線引き

宿題に生成AIを使ってよいかは、まず学校や先生の決まりで確かめます。文部科学省のガイドラインは、コンクールの作品やレポートにAIの生成物をほぼそのまま自分の成果物として出すことを、不適切な例に挙げています。家で決めておきたい線引きを紹介します。

つくりこ編集部公開
机に広げたノートを前に、横のタブレットを見ながら考えているつくりこ
この記事の目次
  1. 学校は、AIの使い方をどう考えている?
  2. 読書感想文や作文は、どこまでならいい?
  3. 家では、どう線を引く?
  4. 宿題とAIで迷いやすいこと

「感想文、AIに書いてもらえばいいじゃん」。子どもにそう言われて、どう答えるか迷った方もいるかもしれません。

宿題にAIを使ってよいかは、まず学校や先生の決まりで確かめます。 文部科学省のガイドラインは、コンクールの作品やレポートに、AIが作ったものをほぼそのまま自分の作品として出すことを「不適切と考えられる例」に挙げています。家では「自分で考えて書いた後なら、どこまで使うか」を決めておくと迷いにくくなります。

学校は、AIの使い方をどう考えている?

文部科学省は2024年12月、「初等中等教育段階における生成AIの利活用に関するガイドライン(Ver.2.0)」を公表しています(文部科学省「生成AIの利用について」)。学校や教職員に向けた内容ですが、家庭で宿題の使い方を考えるときの手がかりになります。

ガイドラインでは、学習の場面で「不適切と考えられる例」として、次の2つが挙げられています(ガイドライン本体(PDF))。

  • 生成AIの性質やメリット・デメリットを十分に学んでいない段階で、自由に使うこと。
  • 各種コンクールの作品やレポート・小論文などに、生成AIが作ったものをほぼそのまま自分の成果物として応募・提出すること。

また、小学校段階の子どもが直接使うことについては、発達の段階などを踏まえた、より慎重な見極めが必要だとされています。

読書感想文や作文は、どこまでならいい?

ガイドラインでは、読書感想文や日記、レポートなどの課題について、学校が考えられる工夫の例も示されています。

  • AIを想定していないコンクールやレポートに、AIの出力をそのまま自分の成果物として出すことは、評価基準や応募規約によっては不適切または不正な行為にあたり、学びが得られず自分のためにならない、と指導すること。
  • 自分で作った文章をもとにAIに修正させたものを「たたき台」にして、何度も自分で推敲する使い方。
  • AIを使ったときは、ツールの名前、入力した内容と出力、日付などを書いておくこと。

コンクールの決まりも確認しておきます。例えば青少年読書感想文全国コンクールの応募要項では、個人のオリジナルで未発表の作品に限ること、作品は自筆で提出しデジタル機器は使用不可(理由がある場合を除く)であることが定められています(青少年読書感想文全国コンクール「応募要項」)。都道府県によって別の規定がある場合もあるので、詳しくは学校に確認します。

ソファに並んで座り、学校から配られたプリントを一緒に読んでいる大人と子どものつくりこ
まず、学校のプリントや先生の話を一緒に確かめる。

今日は、ここまででも。 「学校の決まりを先に確かめよう」と伝えるだけで、今日の話し合いは十分です。

家では、どう線を引く?

以下は、ガイドラインの考え方をもとにした編集部からの提案です。学校の決まりがある場合は、そちらを優先します。

  1. 学校・先生の決まりを先に見る。 プリントや学校からのお知らせに、AIの使い方が書かれていないか確かめます。わからなければ、先生に聞いてみます。
  2. 最初の下書きは、自分で書く。 本を読んで思ったこと、心に残った場面は、本人にしか書けません。
  3. AIに頼むなら「直して」より「質問して」。 例えば「この感想文を読んで、もっと知りたくなるところを質問して」と頼むと、書き直すのは子ども自身になります。
  4. 使ったら、使ったことを書いておく。 どのAIに、何を聞いたか、日付をメモしておきます。

AIの答えには間違いが含まれることがあります。調べもので使った場合の確かめ方は「AIの答えは正しい?」にまとめています。

自分で書いた下書きを大人に見せる子どものつくりこ。横のタブレットは伏せて置かれている
下書きは、自分の言葉で。AIは、その後に必要なら。

宿題とAIで迷いやすいこと

そもそも、子どもがAIを使ってもいい年齢?

AIサービスごとに、利用できる年齢や保護者の同意の条件が決められています。ガイドラインも、利用規約に基づく年齢制限や保護者の同意に触れています。年齢の確認と家庭のルールの決め方は「生成AIを子どもと使い始めるとき」で紹介しています。

AIに相談したことを、先生に言うべき?

ガイドラインでは、学習課題でAIの出力を引用する場合、AIを使ったことを明記するなど、出典・引用として記載する対応が考えられるとしています。先生への伝え方は、学校の決まりに合わせます。

学校で決まりがはっきりしていない

家庭で「自分で書いた後に、質問してもらう使い方まで」のように決めておき、迷ったら先生に聞く、と子どもと確認しておきます。

次にすることは、1つだけ。 次の宿題の前に、「AIを使っていいか、学校のプリントを一緒に見てみよう」と声をかける。

出典・参考情報

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