読み聞かせで、じっとしてくれない|嫌がる・集中しない日の考え方
読み聞かせの途中で動いたり、本を閉じたりする子どもに、どう関わればよいか迷うときに。最後まで読むことにこだわらず、親子で試せる小さな工夫を紹介します。今日はできそうなことを一つ選ぶだけでも構いません。
読み始めた絵本を、途中で置いて別のおもちゃへ。何度も同じページに戻る。あるいは、読んでいる途中でごろごろ転がってしまう。「今日は聞いてくれないな」と感じる日は、多くの家庭にあります。
集中して聞かないことは、絵本が嫌いという意味ではありません。 この記事では、聞かない・嫌がる理由と、今日から試せる工夫を紹介します。
なぜ、じっと聞いてくれないの?
絵本の文章が長かったり、その日の絵本が本人の今の関心と離れていたりすると、集中が続きにくくなります。眠い、お腹が空いている、遊びの続きが気になっているなど、絵本以外の理由で気が散っていることも珍しくありません。
読み聞かせ中に体を動かしたり、でんぐり返しをしたりする様子も、内容を聞いていないとは限りません。体を動かしながら耳では話を追っている場合もあるため、「静かに座って聞く」ことだけを目標にしなくても大丈夫です。
ただし、絵本そのものを繰り返し嫌がる場合は、選び方や読み方を見直すと変わることがあります。次の章で、具体的な工夫を紹介します。
絵本選びと読み方でできる工夫
- 文字数の少ない絵本から始める。 話が長いと、最後まで集中するのが難しい時期があります。ページ数や文章量が少ない絵本のほうが、最後まで聞き切れた達成感につながりやすくなります。
- 本人が選んだ絵本を優先する。 大人が読ませたい絵本と、本人が今読みたい絵本が違うことはよくあります。同じ絵本を繰り返しリクエストされても、飽きずに付き合ってみると安心して聞ける時間になります。
- 最後まで読み切ろうとしない。 集中が切れたら、そのページで区切って「今日はここまでにしようか」と声をかけるだけでも構いません。無理に最後まで読み切ることにこだわると、絵本の時間そのものが義務っぽくなってしまいます。
いつ読むかで、聞きやすさが変わる
読み聞かせのタイミングを、出かける前やお風呂の前、寝る前など「次の行動に切り替わる場面」に合わせると、区切りとして受け止めやすくなることがあります。特に、次の行動へ気持ちを切り替えるのが難しい時期は、絵本を挟むことで流れがつくりやすくなる場合があります。
毎日同じタイミングでなくても構いません。今日はうまくいかなくても、別の時間帯に誘ってみると集中して聞いてくれることもあります。
今日は、1ページだけでも読めたら十分です。
最後まで読み切ることを、毎回の目標にしなくて大丈夫です。
読み聞かせを、ひとりで抱え込まない
読み聞かせを毎日続けようとすると、担当する大人の負担が大きくなることがあります。パートナーや祖父母、きょうだいなど、読める人が交代で読む形にすると、読む側も聞く側も新鮮な気持ちで楽しめることがあります。
忙しくて読めない日があっても、絵本の時間がその日だけ途切れることを気にしすぎなくて大丈夫です。読みたくなったときに、また開いてみるところから再開できます。
よくある疑問
何歳から読み聞かせを始めるといい?
始める年齢に決まりはありません。絵本の絵を見ながら親子で話すところから始めても、言葉と絵を照らし合わせて読むところから始めても、どちらも読み聞かせの一つの形です。本人の反応を見ながら、興味を持てる関わり方を探ってみてください。
小学生になっても読み聞かせは続けていい?
年齢が上がっても、寝る前などの決まった時間に読み聞かせを続けている家庭もあります。「もう自分で読めるから」とやめる必要はなく、本人が楽しんでいる間は続けても、読む側・聞く側どちらかが区切りをつけたいと感じたタイミングでやめても、どちらでも構いません。
次にすることは、今日読みたい1冊を選ぶだけ。
聞いてもらえるかどうかより、まず開いてみることから始められます。
